高血圧と食事
高血圧の食事で最も気をつけたいポイントは塩分を控えめにするということ。
日本人の塩分摂取量の平均は1日11〜12グラムとされており、この数字は世界的に見てもやや高めです。
高血圧を予防するためにはこの数字を少なくとも10グラム未満に抑えることが必要で、すでに高血圧の方なら7グラム以下にまで減らすことがひとつの目標となります。
10グラムの食塩というと、小さじ山盛り1杯くらいの量。一見、思っていたよりも多い分量に見えるため、「自分は食事でこんなに塩を摂っていない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、考えなければならないのは調味料として使われている塩の量だけではありません。実は加工品などに含まれている塩分はかなりの量に上るからです。
例えば食パン1枚には約0.8グラムの塩分が含まれています。その食パンに塗るバターには約0.2グラムの塩分が含まれています。
朝食に食パン2枚を食べるとすると、それだけで知らず知らずのうちに2グラムの塩分を摂っているということになるわけですね。
また、昼食に天ぷら蕎麦を食べたとしましょう。実は天ぷら蕎麦1杯にはこれだけで6グラムの食塩が含まれています。
つまり、昼食までですでに8グラムの塩分を摂ってしまったということに。こうして計算していくと、10グラムという目標値を軽くオーバーしているという方は決して少なくないのではないでしょうか。
高血圧を予防・改善する食事でカロリーや脂分が控えめである和食は大きな味方となってくれます。高血圧を治療中の方にとっても和食はとても適しています。
ただ、ヘルシーな和食でもやはり気をつけたいのが塩分。味噌汁や梅干、漬物、煮物、練り物などにはたくさんの塩分が含まれています。和食もできるだけ薄味にし、醤油も控えめにして。味噌汁は1日1杯以下とすると良いでしょう。
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